御多分にもれず、近年の不景気がたたって那智勝浦町でも水揚金額が年々減少傾向をたどっています。総水揚げ金額は、このほか、かじき類、さめ類、冷凍まぐろ類、イセエビ、アワビ、その他近海の小魚類があり、70〜80億円程度です。大分県、高知県、三重県、宮崎県、徳島県、沖縄県その他、全国各地から漁船が入港しています。勝浦魚市場では全国の様々な方言が聞かれます。HP末尾の「紀州の魚たち」シリーズも是非参考にして下さい。

水揚げ金額の減少の理由は、不景気のほかに、資源の減少や魚質の劣化にもあろうかと思います。10年ほど昔と比較すれば、魚肉の質は確実に落ちています。痩せていて、小形で脂ののりが少ない。
鯨が増殖しているという調査結果があります。鯨が全人類の食する魚の量の5〜6倍を食べているという説は、必ずしも根拠のない話でないのではないかと思います。鯨の食する小魚はまぐろの餌でもあるのです。

 

 

  

 

まぐろ類水揚げ金額推移
 
  本まぐろ めばちまぐろ きはだまぐろ 30Kg下めばちまぐろ びんちょう 金額(円)
平成10年度 1,488,521,981 1,621,318,173 2,619,880,143 39,448,552   5,769,168,849
平成11年度 860,695,487 1,832,538,411 1,999,212,555 64,796,912   4,757,243,365
平成12年度 786,353,822 1,282,048,919 1,634,047,928 53,447,626   3,755,898,295
平成13年度 645,113,257 1,049,886,067 1,211,346,885 66,691,562 3,507,136,843 6,480,174,614
平成14年度 858,484,716 1,324,796,645 1,641,321,409 37,931,005 2,391,972,318 6,254,461,093
平成15年度 954,881,656 1,521,759,485 1,337,501,189 93,561,594 2,343,025,607 6,250,729,531

   平成16年度

983,204,078 1,414,746,409 1,108,512,324 34,618,436 2,153,017,896 6,626,016,630
平成17年度 1,388,725,572 1,338,381,560 1,076,388,915 94,503,214 2,488,146,646 6,386,145,907
平成18年度 672,832,829 1,799,798,203 1,107,546,522 38,680,082 2,623,963,463 6,204,179,779
平成19年度  737,277,889 1,484,415,653 1,306,419,885 31,997,451 2,409,127,705 5,937,273,580
平成20年度 575,406,875 1,214038,535 1,336,610,916 44,891,174 2,618,181,334 5,789,128,834
 

 

この他に、30Kg以下のきはだ、黒皮カジキ、白皮カジキ、真カジ キ、女カジキなども相当金額水揚げされます。ータル金額で昨年度とほぼ同額でした 。今年度から来年度にかけて、第2売り場の建て替え工事(人工地盤)と耐震護岸工事がなされますので、船の接岸面積が若干少なくなる心配がありますが、完成の暁には、海水の滅菌化装置を備えた最新の魚市場となりますので。その分楽しみでもあります。
 

  

 
次々と水揚げされるまぐろ。ここに並べられている魚は、すべて本まぐろです。一本が100〜200Kgはあります。多い時は一日200〜300本揚がります。   このように尾の身をみて魚の値決めをします。情報と目利きと感が勝負の世界です。それに、やはり度胸かな。無論百戦錬磨の経験も必要です。

 

勢よく順次入札、落札されてゆくまぐろ。魚屋の頭のなかを駆け巡っているのは、全国各地の港の水揚げ相場とその質量、中央市場の相場模様などです。
そして、那智勝浦町を語るについて特筆すべきは、魚屋の親方の平均年齢の若さでしょう。那智勝浦町の強さの秘密は多分ここにある。
 

 

 
 
本まぐろはやはり何といっても魚の王者であり、魚屋にとっても華です。浜値で、姿のままで(頭も骨も尾も付いて)、1キロ単価が1万円、2万円超の時さえあります。しかも、200キロ前後のものがベストです。一頭何百万円ものまぐろを落札した時の興奮。勝ち力士鬼の如しと申します。目は見開き、やはり大きく開いた鼻口からは熱い、太い息も漏れようというものです。我が家の屋号を印刷したレッテルを、その巨大な胴体に叩きつけようというものです。
翌早朝の築地を中心とした中央市場(どこの中央市場でそのまぐろをハルかも思案六法です)でのそのまぐろの落札値を聞くまで、期待と不安の錯綜の内に一夜が過ぎ去ります。
 

 

 

勝浦魚市場は原則として土曜日と祝祭日の前日が休市で、それ以外の日は市を開いております。小物(沿岸の漁獲物)は6時より、太物(まぐろ類)は7時より入札開始です。数百本から多い日には数千本ものまぐろ類がならび、かなり迫力があります。一般の方は現場は立ち入り禁止ですが、市場の2階が回廊風の廊下になっていて、事前に申請して許可をとれば、見物することが出来ます。勝浦へ来られる機会がありましたら、一度御覧になってはいかがですか。
 

 

 

 

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