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| 一言でえびと申しましても、小形の甘えび、車えびの類から いせえびの大形の足長えびまで、多種多様です。ここでは紀州で獲れるえびのなかでも、例えば いせえび のような、硬い甲羅を持ったえびに限定してお話してみたいと思います。なぜなら、そこにこそ紀州のえびの真骨頂があると思うからです。 |
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| やはり日本を代表するえびといえば いせえび を除いて他にありません。鏡餅の飾りなど、おめでたを表象する小道具の一つになっており、日本の文化の一部でさえあります。 無論刺身でもいけますが、生唾ものは、ブツ切りにして甘辛く煮た具足煮と味噌汁です。 | 五色えび です。姿形はいせえびと変わりませんが、色目が御覧のようにいせえびより派手です。紀州では千匹に一匹獲れるか獲れないかという珍品です. |
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| えびの名前にはその外形に依拠するものが多いようです(動植物全般かな)。このえびは はこえび といいます。頭から胴体にかけての形が文字通り四角い箱型をしております。全体の形はいせえびに近い形をしており、身も多いのですが、味はどうでしょうか。多少大味といえるのかな。 |
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| くつえび とはよくいったもので、履物の靴にそっくりです。それほどまとまって数の獲れるえびではありませんが(勝浦で1週間に1〜2匹程度。それも冬場のみ)、甘味のある身とミソがたっぷりと詰まった、とても美味しいえびです。 | おばえび です。、「まんが日本昔話」に登場するような、ほのぼのとした人情味を看て取ることが出来るおばさまですね。無論人生の辛酸は嘗め尽くしてはおりますが、そのもう一つ向こう側にある、一種の滑稽さと優しさを感じ取るのは小生だけでしょうか。 |
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| うちわえび です。値段も手ごろなえびで、その肉は透明であり、味は繊細そのものです。肉が少ないのが欠点といえば欠点ですが、旨さがそれを補って余りあります。 えびは一般に尻尾をはねて後ろ向きに泳ぐものですが、このえびは前向きに泳ぎます。実に奇妙な錯覚にとらわれます。 |