internet book
2001 revised edition
大正デモクラシーの住い
THE HOUSES OF ISAKU NISHIMURA
The movement of housing improvement during the Taisyo period(1921〜1926)
English
大正期、政治を始め、広く社会・文化の各方面で民主主義的傾向が顕著に現れていました。
人々は封建的な気風の色濃い家庭生活についても疑問を持ち、今後の家庭のあるべき姿を模索していました。
そんなとき、西村伊作はそれまで暖めていた生活の改善や住宅の改良を人々に訴え、活動を行いました。
彼はその一環として、家庭生活の器である住宅を、それまでの主人とその客を最重視した客間中心の
封建的なものから、家族を重視した居間中心の住宅(居間式住宅)に転換することを主張するとともに、
自ら建築事務所を開設しその普及につくしました。また教育の分野では、新しい時代にふさわしい日本人の
育成をめざし、与謝野寛・晶子夫妻らの協力を得て「文化学院」を創立しました。
彼の活動は当時の人々に熱烈に支持され、大正期を代表するオピニオンリーダーの一人となり、
この形式の住宅が我が国で成立することに非常に大きな役割を果たしました。
彼の教育や住宅に関する主張は昭和戦後広く我が国に定着し、今日の私たちの生活に大きな影響を与えています。
このホームページでは、このような彼の住宅改良運動に関わる活動について紹介するとともに、彼について最新のニュースをお届します。
西村伊作 1934年頃(文化学院蔵)
1) ニュース
西村伊作についての最新のニュースをお届けします。
2) 西村伊作の活動の概略
彼の住宅について紹介する前に、彼の活動の全体像を解説します。
2-a 西村伊作の略歴
2-b 活動の概略
3) 西村伊作の住宅
彼がめざした住宅について解説します。ここを読まれる方は「2)西村伊作の活動の概略」を先に読まれることをお勧めします。
3-a 居間を中心とした住宅:バンガロー
3-b 三番目の自邸
3-c 『楽しき住家』の出版
3-d 西村建築事務所の作品
4) chime
休憩時間です。
5) もっと詳しく知るために
彼の主な著書、彼の活動についての主な論文などを紹介します。
5-a 彼の著書、論文、他
5-b 彼についての論文、紹介、他
6) 今日まで遺る建築作品
彼の建築作品を実際にご覧になりたい方のために、現在まで遺っている作品の中から紹介します。
6-a 新宮市とその周辺
6-b 倉敷市
6-c 豊川市、東京、他
西村伊作の建築作品、史料等の情報を提供してくださる方は 田中修司 までご連絡いただけましたら幸いです。また、このホームページの内容にご質問のある方もご連絡ください.
E−mail:t-syuji@rifnet.or.jp
西村伊作の住宅を紹介する書 『西村伊作の楽しき住家 −大正デモクラシーの住い− 』が全国の書店で発売中です。
次へ